シャープシューターは、フルオープンのマイクロスポーツEV。風を感じてください。
海岸沿いを走れば、潮の香りに満たされます。森の中を走れば、木々の香りに包まれます。
鳥のさえずり、子供達の歓声、川のせせらぎが聞こえてきます。
見上げれば、青空が広がっています。
あなた自身がドライブしてください。この車にはアシストデバイスは何もありません。
あなたの手で、ハンドルを回して方向を変えてください。パワーステアリングはありません。
あなたの足で、ブレーキを踏んで車を止めてください。ブレーキサーボはありません。
あなたの意志で、自由に気ままに、どこまでも走り続けてください。
これはあなたの車なのです。
この車に乗ったら、あまり急がないでください。
急がずにゆっくりと、もう一度周りを眺めてみてください。
笑顔、愛情、家族、優しさ、仲間、安心、自然、遊び、生き物、芸術、あらゆる幸せであふれています。
この車に乗って走り出せば、これまで気づかずに通り過ぎてきたものに、改めて気づくことができます。
そして様々な「歪み」にも気づくことでしょう。
この車のシートに座って、子供の目線に戻ってみませんか。
そこから何が見えますか。
「ダニエルじいさん」ことダニエル・ルノー氏はセクマ社代表取締役であり、現役のエンジニアでもあります。セクマ社で作り出される個性的な車の数々は、氏の設計により生 まれたものです。ボディーフレームを利用した燃料タンク、プラスチックの一体成型ボディなど、斬新なアイデアは全て氏により考案されました。2009年5月、不幸にもセクマ社の主工場が火災により焼失し、車両の生産が一時ストップしましたが、ルノー氏は直ちに行動し、これまで使っていなかった工場の一部を改修し、はやくもその年の9月から、一部車両の生産を開始したのです。このスピードが、セクマ社のチームワークと強固な意志を証明しています。生粋のエンジニアであるダニエルじいさんは、会社の切り盛りを奥様に任せ、今日も助手と二人で、ラボに籠もって新型車の開発に没頭していることでしょう。
富士山を臨む静岡県御殿場市に、木村秀敏氏が代表取締役を務める有限会社セザムテックがあります。木村氏はK氏と同様、もともとレーシングチームでエンジニアとして活躍した後、独立して車両試作業を営んでおり、数々のショーカーや試作車両の製作を手がける一方で、オリジナルの個性的な車両の開発・販売も手がけています。シトロエンバンを模した、セザムテック社で販売するオリジナル車両「ベベ アッシュ」の完成度を見ると、氏の技術の確かさが一目でわかるでしょう。シャープシューターの開発においては、日本人らしい緻密な仕事ぶり故、外国車の個体差に愚痴をこぼしつつ、見事な出来映えで様々なパーツを製作しました。
R社代表取締役のK氏は、小田原市の隣町、神奈川県大井町で試作車両の開発を手がけています。既存のエンジン車のエンジンを取り外し、モーターとバッテリーを載せ、電動車両化する「コンバートEV」の製作は、15年ほど前から日本でもわずかずつ行われてきましたが、氏はコンバートEVの黎明期から、中心人物の1人としてEV製作に携わってきました。これまでに製作したコンバートEVは数知れず、本人も正確には覚えていないほどです。電気自動車に注目が集まる今日、R社には名だたる大企業からのEV製作依頼が多数舞い込み、氏は多忙を極めています。
【注意】
本車両の開発・設計・製作は、みちのくトレード合同会社の責任において行われています。
本車両に関する一切の製造物責任は、みちのくトレード合同会社に属します。
撮影: | ヒルトン小田原リゾート&スパ |
【注意】意匠・仕様は変更される場合があります。