バッテリープロテクタ BC-2440S
未来舎のインバータと連動し、12.0Vで放電を終了させバッテリーを長持ちさせます
発注時に入力減遮断電圧を12.0V、復帰電圧を13.2Vに設定し、これを未来舎のインバータと連動させる(インバータ側のREMO-DIRECT端子に接続する)ことにより、インバータが放電してバッテリー電圧が12.0Vまで下降したときにインバータを停止させ、13.2Vまで電圧が復帰した後にまたインバータが動作できるようになります。
またインバータの制御とは別に、DC30Aまでの出力端子を備えており、バッテリープロテクタ単独で直接DC12V出力を得ることができます。こちらも12.0Vでカットオフがかかります。
24V仕様のバッテリーパック用に24.0Vでの設定も可能です。
※納期はご注文後約1週間です
リン酸鉄型12Vリチウムイオン電池は、12.0Vでの放電終了をお勧めいたします
12V鉛バッテリー用の一般のインバータはカットオフが10.5V付近でかかるようになっていますが、弊社では12.0Vでの放電中止をお勧めしております。
リン酸鉄型のリチウムイオン電池は1セルあたりの定格電圧が3.2Vであり、これを4セル直列して12.8V仕様のバッテリーパックが作られています。一方、メーカーが定める1セルあたりの放電の下限電圧は2.8Vであり、これが4セル直列された12.8V仕様のバッテリーパックでは放電の下限電圧が2.8 x 4 = 11.2Vとなり、鉛バッテリー用のインバータが10.5Vでカットオフしたときにはメーカーの定めた放電下限電圧を下回っており、わずかですがセルの劣化が始まっています。直列された4つのセルには実際には電圧のバラつきがありますので、最も電圧低下の進んだセルはさらに電圧が落ちており、劣化がさらに進んでいます。このような使用を繰り返すとセル間の電圧のバラつきがどんどん大きくなり、劣化が進んだセルが使えなくなってバッテリーパック全体をだめにしてしまい、せっかくの長寿命が自慢のリチウムイオン電池の特長を台無しにしてしまいます。このため、4つのセル間の電圧のバラつきも考慮して、12.0Vでの放電終了をお勧めしています。リチウムイオン電池は放電末期は急激に電圧が下がる特性があるため、無理に11.2Vぎりぎりまで使用しても12.0Vで使用を終了した場合とくらべて実際に使える電力量はほとんど差がないのです。